風情
寄せ書きを見たのは三年も経ったあとでさ
君が書いた「言の葉」が僕の胸をえぐってね
君はたぶん僕のことよりも僕自身のことを
よく見てよく気づいて感じてたんだね
君が愛した青い空がとても愛しくってさ
君が見つめてた青い海がとても愛し過ぎてね
僕は何もかもを捨て去って走っていたんだ
君の後ろを追いかけるんだって言って聞かなかったんだ
長い間、内の中の管理で ほったらかしなっていたあの鍵が
いつかきっとどっかで閉ざされた君の心の扉を開けたんだ
「いままでのことはなんにもなかったことにしようね」って・・・
過去の話何もいってなかったはずだって・・・
素直すぎる君のことを 思わず抱き寄せていたんだ
幸せを見たんだ 山の向こうでさ
君がつぶやいた「言の葉」が僕の胸につきささってね
車がついたころ花火大会は全部終わっていたんだ
人っこいない砂浜で二人座って真っ黒な空を見た
今までに「フッ」と「ピッ」と感じて、
言葉にもできなったあの闇に
星が消えても、夜明けは来ると君は笑顔でいったんだ
長い間、内の中の管理で ほったらかしになっていたあの鍵が
いつかきっとどっかで閉ざされた僕らの心の扉を開けたんだ
やさしい君を抱きしめて眠ることが 僕の日課になる日がきたなら
湖畔に浮かぶ、君との風情